神戸中華街~、イエイエ神戸は南京町~後編

2017年4月のお話~(^_-)-☆

 

コイツに出会いたかった。まさかの展開で...神戸、奥深い街!

いや、ダックと老舗の「老翔記」さんの豚饅頭、そして「民生廣東料理店」で紹興酒と美味しい料理数品というのを頂戴しましたので、しばらく散策!

ネットでは何かと出て来る雅苑酒家さんは、神戸南京町では敷地面積最大だそうで、ぐるなびではありますが、神戸中国料理部門でTOPに輝いた店、との事。ローストポーク、海老トーストなどが人気定番メニュー!

おー、ここが「神戸元町別館牡丹園」、創業者は王熾炳(オウシキエイ)氏。神戸の中国料理ではカリスマ的存在。著名人も多数訪れ、というか訪れ続けているという老舗。こんなの見つけましたんで参考に → https://www.sayko.co.jp/article/etc/nipponhamu/cyuka.html

ちなみに、創業者については宿題ですナァ~、新たなる偉人がまた一人(^_-)-☆

★ 公式ページ → http://www.botanen.jp/index.html

  ※ お家騒動在りで類似店(名前ネ)があるそうなので、ご利用はコチラで!

神戸で中華粥となればコチラだったそうデス。現在は閉店しているのですナァ~!

 

と、まぁ「スゲエな白土、旅行行くのに下調べ万全だネ」・・・違うんデス。帰ってきてから調べた結果デス。ただ、ブラブラと散策してたら気になったんで画像を撮っていて、帰って来てから調べたらという感じ。牡丹園さんや楽園さんはホント知らなくて、牡丹園さんでは創業者について宿題だし、楽園酒家さんにおいては営業していると思ってました。まさか焼き栗売り場になっていたとはネ。横浜で楽園といえば勤務している横浜大飯店の隣、モツ料理やエビの巻き上げで有名な、そのものの名前の「楽園」さんや、名店の名をほしいままに閉店した「安楽園」さん...なんか繋がりが在るのカナァ~(^_-)-☆

だいぶ、歩きまして・・・そろそろ課題の店に行きましょうか!

そーです、『焼きショーロンポー』!!!

横浜中華街でも、一世を風靡した焼き小籠包。熱々のスープがピューというよりはビューって感じ。当然、食べておりますが、漢字名では『生煎饅頭』と神戸では表記されてマス。

...どう説明しましょうか。そうですね、漢字名表記から行きましょうか。日本的感覚で言えば「焼小籠包」となりますが、最近は「これでいいや、日本だし」的な新中国的考え方で使い始めているのが出て来ましたが、基本的には「焼」の後に日本語の「き」を入れて「焼き+小籠包orショーロンポー」という表記になってマス。なんでって...中国の方々的には漢字表記のみを使うのに、無意識の抵抗感があるからでしょうナァ。日本語を加える事であいまいになるからネ。そもそも『焼』というのは火の上で素材を炙る的な意味ではなく、鍋に主材料と汁を入れて煮込み続けていると主材料に汁が煮含まれる状態を意味する。この場合は近い表現ならば『鍋貼』を使うべきでしょうナ~。ところが、ここで面倒なのは日本で営業活動する上で鍋貼=餃子という定着感、そして羽根付きという感覚。ま、根本として全く新しい言葉となってしまうのデス、「鍋貼小籠包」というのはネ。ちなみに小籠とは小さい籠という意味デス。例えばニクマンやアンマンなどは蒸篭で蒸す、蒸してから販売する時に一個単位で提供出来マス。包む器の問題で蒸し終えてから取り出すことは容易デス、餃子も同様ネ。でも、小籠包はそうはいかない。スープ入りでそれを強調するのに、非常に皮が心元無いからネ。一個を蒸篭から取るのに時間もかかるし、取ってからお客様に渡すのにどうするの? 火傷しちゃうよネ。んじゃあ、コレを世界に広めたのは上海の豫園にある南翔饅頭店といわれてマスが、ココでお客様に提供するのにどうするかというと・・・!

店内で食べる時は当然ですが蒸篭で登場!

それがテイクアウトになると、蒸篭から使い捨て用の器にガバッと映して提供♪

...なるほど、そうなるワケですナァ~、これ以外の提供法とするならば、蒸篭のまま食べ歩きして下さいとなるワケで、そうすると蒸篭を食べ歩きの人に使い捨てで提供しなければならない...コスパ的にも無理だよネ。名前の由来になっている小籠、上海観光では欠く事が出来ない歴史ある豫園、その中でも平日、祝日問わず連日賑わいを見せる小籠包のお店で、圧倒的に並んで食べるテイクアウトするお客様は、小さい蒸篭ではなくて使い捨ての器にて出て来る小籠包で舌鼓を打つ...これが現実なのですネ~(^_-)-☆

あ、「焼きショウロンポー」でした。それでは次なるお題は『生煎饅頭』。お解りのように小籠包の文字はどこにもありません。意味的に言うと「生、新鮮なのを煎(ジェン、平たい鉄板に油を薄くひいて焼く事)するマンジュウ」となる。ここで気になるのは「生、新鮮なのを」となりますが、これは後の饅頭に繋がる。饅頭、つまり肉マンとかアンマンなどの生地を意味しマス。「生、作り立ての生地マンジュウを平たい油を引いた鉄板で蒸し焼きしたモノ」これが生煎饅頭なのデス。つまり、中身の肉汁ではなくて、皮の柔らかさと表面のカリっとした食感が命。あえて『生』、そして饅頭を名前に付けたのではないかナァ~と、勝手に想像してマスm(__)m

これぞ、生煎饅頭!!

まぁ、小籠包の生地は薄餅(ポーピン)系...正確には違うのデスが、例えば餃子の皮とか北京ダックの皮とか、そういう感じでしょ。これは肉マンとかアンマンとかのマンジュウ系の皮、だからこそ「生」が名前に使われているのデス。んで、今回いただいたのは!

そう、薄餅系。これには訳が在りマス。そもそも饅頭系で作るのには大前提があり、小麦を使う生地ですから“発酵”がポイント。ちゃんと寝かせてから作られる饅頭はホント、スゲェ~旨い。これは俺が勤務していた上海大飯店の特級点心師が良く作ってくれて食べていたので言えるのですが、全然違う。作るのも発酵してからの生地なので、ベチョベチョしているので、難しいんデス。通常の肉マンとかアンマンは蒸したのを冷ましてから冷凍するので、コノ感動は味わえないでしょうナァ~♪ まさに時間との勝負。これに近いというか、こだわっているのは、日本でいえばパン屋さんかなァ~。“この時間に焼き立てが出来マス!”と人気の街パン屋の焼き立てパン、美味いでしょう♪...あ、訳でしたネ~。発酵を考えず、スープがしっかりと入ったモノの方が...作りやすい...という事。そして上海で有名な生煎饅頭がコレだぁ~(^_-)-☆

スープが入っている事が重要になり、急速に普及。発酵を考えるという職人芸が不必要で似て非なるモノ...あ、でもネ、コレはコレで美味いんデス。ただ、知ってしまった者としては、その名前を付ける必要は無いですよネ~と思ういマス。『煎湯包』とかで売り出せばいいんじゃないかナァ~(^_-)-☆

こちらのお店は「yunyun」さんデス。そう、“ケンミンの焼きビーフン”で有名なケンミン食品さんの直営店。1950年に健民商会として神戸にて創業。1985年直営ファーストフード店として「yunyun」開業し、1999年「米粉専家yunyun」としてリニューアル、そして現在は2009年に「チャイニーズバールyunyun」となり、現在に至る。

★ ケンミン食品株式会社 http://www.kenmin.co.jp/

美味しくいただきました。知っている者としてはネーミングと商品のギャップがあるので、素直にはなれませんが...小籠包を世界中に広めた豫園で大人気の「焼き小籠包」をちゃんと神戸で紹介されたのは凄い事デス。まぁ、豫園発祥と誤認識されている日本の方は多いとは思いマスが、そもそも豫園・南翔の創業者が修行したのは古猗園(コキエン)で、上海小籠包の発祥と言われていますが、目黒の碑衾で食べれますゼイ、興味ある方はショーロンポーについて、高橋先輩に聞いて下さい(^_-)-☆

★ Hibusuma https://ameblo.jp/ks-management/day-20171103.html

さて、神戸中華街...あ、神戸南京町。久しぶりデス、最初来た時は「アッ!」という間に来て帰ったんですが、帰宅し日常に戻ってから「アレ、うまかったよネ!」と凄いインパクトで思い出されたのが在りました。それは何かというと、コレだぁ~!!

スンゲぇ~旨い、美味かったんだ。バランス最高で、食べ歩きで一杯、2~300円位! 気になり始めて、検索に次ぐ検索...結局は不明、どこで食べたかわかんなくて、今回はそれを調べたくてという意味もあるのデース♪ どこだったかな~、宿泊したホテルから徒歩。そして神戸南京町に来て、という経路をウロウロ...ここら辺だったよネ~...アッ!

ここかぁ~!?

創業者、鮑日明のイラスト。バブル経済真っただ中で相当数の中国料理店から「スープの手間がなんとかならないものか」という要望から生まれた、あの商品が関連しているのだ!

・・・家に在りマス。なるほど...ウン...あ、ゴメンなさい。つい考えに浸ってしまい、当時の俺は商品は当時から知っており、家にあったのですが会社名まではしらなかったので。現在は当然存じてマス。上画像の赤と、そして白の戦いもネ。神戸に行った、満足だぁ~と考えていたのが手に取るように解りマス...懐かしいナァ~知らない時の自分というのもネ~(^_-)-☆

廣記商行さんの神戸南京町本店!!

回顧してる場合ではない、そういう事ならば絶対にあるはず。俺は躊躇なく店内へ♪

ありました~、香港玉子細麺!!!

あ、解りづらくてスイマセン。ちと興奮気味で撮ったので太麺(青囲み)の文字が協調されてますが、そうではなくて「赤囲み」の方ですからネ、さて確認だぁ~(^_-)-☆

俺:「あ、すいません。あの~お訪ねしたいんですが、よろしいですか?」

店員:「はい、なんですか?」

俺:「実は以前、南京町で食べ歩きの麺を食べて、凄い美味しくて、ここら辺で食べたかなぁ~と。そうしたら、廣記商行さんがあったので、今うかがっているんですけど。」

店員:「そうですか、多分ウチかも知れませんネ」

俺:「でも、今はやってませんよネ」

店員:「土日祝日だけなんですよ、お客様。多分ですけど細麺でしょ。」

・・・そうか、そーだったんだ。今日は火曜日で平日、当時の俺は土日祝日にココの前を通り、何の気なしに食べて・・・思い出される味、そして麺...なるほどねェ~♪

「そうです、細麺。スープも旨くってネ~。あの味は...」

「モチロン、味覇デスよ♪」

なーんだ、灯台元暗し~!!

んじゃあ、迷う事なく購入...ん...コウニュウ~!?

...いや、待て。そーだよ、観光は終わって無えーし、今日は帰るけど『生麺』でしょ。中華三昧だから、違うの食いてぇし...「あ、ありがとうございました」だってm(__)m

ありがとう、廣記商行さん!


「友愛」、良い言葉デス♪

中国料理業界では無い方はココから購入出来マス!

http://koukishoko.co.jp/nankin/item/%e9%a6%99%e6%b8%af%e7%8e%89%e5%ad%90%e9%ba%ba%ef%bc%88%e7%b4%b0%e9%ba%ba%ef%bc%89.html

中国料理業界の方は、廣記商行さんに連絡して下さいm(__)m

http://koukishoko.co.jp/

 

俺はというと...購入しました。神戸から戻ってネ。厨房に向かうイケメンにお願いしてGETしました「香港玉子細麺」♪ 早速~(^_-)-☆ 

・・・難しいデス。麺上げのタイミング、そして味覇の割合! 似てるけど...非なるモノになる切なさデスなぁ~。味覚の衰えなのか、古き良き時代の錯誤なのか...あ、でもネ、廣記商行さんの『香港玉子麺』シリーズは旨い、美味いっス。麺上げも短時間だしネ。まぁ、通常の麺と比べると価格は高いけど、それは量の問題。ここら辺を考えてもらえば、かなりの...いや、止めておこう。それよりもマズは、神戸南京町再訪、そしてそれは土日祝日で、コイツを店頭で食べて...そう、それからだな、女房殿m(__)m

 

さて、観光。神戸観光のフィナーレ、行って見よう(^_-)-☆

和魂華才、俺のCHIなサロン!

日本の中国料理についてのこれまでの知識、そしてこれからの情報を自分なりにまとめて発信しマス! ご興味ある方はぜひお付き合いいただければ幸いデース(^_-)-☆